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こちらをご覧ください。
日本・フィリピンで初めての「地球地図の学校」を実施!
フィリピンからのメッセージ(英語)
(停電で授業開始が遅れましたが、待っている時間を使ってシリマンの生徒たち・先生方の「地球地図の学校」へのコメントを撮影することができました。みなさんの思いが伝わってきます。)
→授業風景はこちら
(「地球地図の学校」実行委員の柳沢さんのブログにリンクします)
2006年9月30日午後、「地球地図の学校」日本・フィリピン交流授業を開催しました。
ちょうど今年は日本・フィリピンの国交正常化50周年記念にあたりますが、当イベントはフィリピン・日本友好年事業の一環として、また「測量の日」の関連事業として行われました。
日本からは慶応義塾普通部(神奈川県横浜市)の1年生十数名、フィリピンからの参加者はシリマンハイスクール(東ネグロス州ドマゲッティ市)の40名が参加、お互いの学校をTV会議システムでつないで、 授業が行われました。授業開始は午後2時を予定していましたが、10年ぶりにフィリピンを襲った台風の影響で、開始直前に停電に見舞われ、一時は中止かと心配されましたが、予定時刻を40分過ぎて無事開始されました。
第1部 交流授業
まず、日本側の太田弘先生(慶応義塾普通部)とジュン・アラナス先生(シリマンハイスクール)からの挨拶、そして日本とフィリピンの生徒の間で活発に意見が交換されました。
●主な産業は何?
フィリピンの主な産業は農業。マンゴー、パパイヤなどが中心、日本は機械や自動車など重工業が盛んという会話のやりとりがありました。フィリピンの生徒たちは日本のブランドをよく知っていました。
●日本の税金のシステムは?
フィリピンからは「私たちの国では、米や肉や魚などの生活必需品に税金をかけることが検討されており、貧しい人たちのくらしがより苦しくなるのではないかと心配されていますが、日本政府はどんな税金のシステムによって経済を安定、維持しているのでしょうか?」という質問がありました。
日本の生徒は突然のむずかしい質問に少しとまどいましたが、累進課税制度や消費税などの税金制度についてがんばって説明をしました。フィリピンの生徒たちの関心は「日本の高度経済成長」。日本の生徒たちからその秘訣を吸収したいという真摯な姿勢は印象深いものでした。
●日本の交通インフラ
日本の近代化・産業を支えたもののひとつに、鉄道や交通の発達があります。日本の生徒は、地球地図を使って、新幹線や空港、人口集中地域などについて説明をしました。
フィリピンでは鉄道は非常に少なく、主な交通手段は船とトライスクル(バイクの横に屋根付サイドカーのついたもの)、ジープ(乗り合いバス)です。フィリピンの生徒には新幹線が、日本の生徒には海を活用した交通が新鮮ではあるものの、リアリティがなかったようです。
授業は50分で、あっという間に過ぎてしまい、日本の生徒もフィリピンの生徒もまだまだ話し足りないようすでした。今回の交流授業の終わったあともひき続き、時々こうしてTV会議で交流授業をしましょう、ということになりました。
第2部 ネットシンポジウム「IT時代の教育と地球地図」
交流授業にひき続き、先生方によるネットシンポジウムが開催されました。以下はその要約です(敬称略)。
<議事録>
●ISCGMより
丸山:
地球地図の利用促進はその課題のひとつです。本日の地球地図の教育分野での利用は第1回としては非常に成功だったと思っております。今後ますますこの『地球地図の学校』がよいものになるようにサポートをしていきたいと思います。
●授業を担当した先生方によるコメント
太田先生:
4千キロ離れた2つの教室がインターネットを介して共通の地図を見て、互いの地域の地理について学ぶことは地理教育的に世界で最初のことだろうと思います。21世紀の新しい教育のあり方を感じました。
今度は複数の国で繋いでいきたいと考えています。このような機会を円滑にするための技術援助や国家間援助を得て、よりスムーズにコミュニケーションがいくよう、地図が鮮明に映るようサポートが必要と思います。
ジュン先生:
「地球地図の学校」によって、教室の中で学ぶだけではなく、世界中の人々が繋がることができる。そして、将来のグローバルリーダーを育てていくことができるのではないかと思います。
フィリピンサイドには技術サイドの問題があります。私の今の教室というのはOHPだけを使っています。教師は自分用のPCを持っていません。私も20ペソ払ってインターネットカフェでラップトップを借り、地球地図データ をダウンロードしました。政府や政策に係わる人のサポートを望みます。
●授業に参加した生徒のコメント
日本の生徒:
フィリピンの人たちと交流できたことを嬉しく思います。これからもこのような交流を続けていきたいです。
フィリピンの生徒:
こういったプロジェクトを通して平和に到達することもできると思うし、友情もできると思います。教室の中で知識を得るだけではなく、直に他の国の人々の活動や意見に触れることができてうれしいです。
●パネラーによるコメント
アルカラ校長先生:
私はクリエイティブな努力をなさっているジュン先生を強く支援していくとお約束いたします。シリマンは幼児、小学校から高等学校まですべて一貫教育でカバーしております。今度は小学生レベルまで広げていただけたらと思っております。
内田先生:
(現地で事前準備に奔走、当日もフィリピンで参加していただきました。)初めてテレビ会議のシステムをこのシリマン大学に持ってきた5年前は多くのデータを日本に送ることができませんでした。4千キロ離れた、マニラよりもまださらに遠い、日本ではあまり知られていないようなところでこういう会ができたことを非常にうれしく思っております。
中川:
日本とフィリピンは地震での付き合いがあります。4千キロ離れているとはいえ、運命を共にしている人たちが、こういう地図を共有できればいいなと思います。海のデータの整備、災害救援のための地球地図の共有が課題だと思います。
柳沢:
バーチャル・ハイスクールを運営するなど、「ICTと教育」をテーマに活動してきました。GISテクノロジーはICT技術のいちばん面白い技術、ICTの「C」が私の教育現場のいちばんのポイントだと思います。
司会:
これをもちまして『地球地図の学校』シンポジウムを終了とさせていただきます。本日は『地球地図の学校』交流授業、およびシンポジウムへのご参加、長時間にわたりどうもありがとうございました。
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