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地球地図の学校

「地球地図の学校」とは
日本・フィリピンプロジェクト
日本・タイプロジェクト
実行委員会
つかって!地球地図
※現在の活動の様子は
こちらをご覧ください。
日本・タイで2回めの「地球地図の学校」を実施!
2007年3月20日(火)13時(タイ時間14時)より、2回めの「地球地図の学校」、日本・タイ交流授業を開催しました。

●会場
日本会場:神奈川県横浜市・慶應義塾普通部・目路はるかホール
タイ会場:ナコンシタマラート県 プリンセス・チュラボーンズ・カレッジ・ナコンシタマラート(PCC:Princess Chulabhorn’s College Nakhon Si Thammarat)・小講堂

●参加者
日本:慶応義塾普通部・中等部(1〜3年生・13〜15才)の生徒10名(担当:太田弘先生)
タイ:PCC(1〜6年生・13〜18才)の生徒7名(担当:サンティ・ナディ先生)

●日本の生徒の発表
まず、日本から、TV会議システムを通して、日本の生徒が地球地図を使いながら日本の国土、歴史、そして今日本で流行っているものについての発表を行いました。
map of japan map of japan

日本の生徒がタイの生徒に知っている有名な日本人を聞くと「タッキー&翼」という返事が返ってきました。タイの子どもたちはジャニーズ系のタレントが好きなようですが、SMAP、NEWS、安室奈美恵のことは知らないようでした。
タイの生徒からは、「日本にはタイのお寺はありますか?」という質問がありました。タイの人々は日本にもタイと同じように仏教のお寺がたくさんあるということにとても親しみを感じてくれています。日本からは「どこだろう・・えーと千葉などにたくさんあります」。(※急いでインターネットで検索したもよう。日本にもタイのお寺があるということがわかりました)
「タイのレストランはありますか?」「いっぱいあります」。「日本のもっとも有名なスポーツは?」「野球とサッカーです」。「日本でいちばん有名な食べ物は?」「寿司、刺身、納豆、天ぷら」。「日本の観光で有名なところは?」「富士山とか」「京都とか奈良とか、山口とか」「ディズニーランド」「日光、東照宮」。「有名なタイの映画は?」「少林(シャオリン)サッカー」(※香港映画です。ちょっと勘違い)。

●タイの生徒の発表
そして今度はタイ側からのグループごとの発表です。最初にタイという国、そしてナコンシタマラートの紹介がありました。「タイは東南アジアにあります。タイでは3つ季節があります。冬と夏と雨季です。ナコンシタマラートはタイ南部にあります。・・・南部にはイスラム教のお寺が多いのですが、ナコンシタマラートには仏教のお寺が多いです。きれいな滝がたくさんあります。」

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次は双子の姉妹のグループによる「海の森マングローブ」についての発表です。ナコンシタマラートはタイでもNo.1の養殖エビの産地です。
「ナコンシタマラートの海岸にはマングローブ、海の森があります。海の水は上昇したり下降したりしますが、海水の温度が高いとマングローブが枯れてしまうこともあります。マングローブは、モンスーンの雨や土砂流出から自然環境を守り、周辺の生き物に栄養を提供してくれ、私たち人間にとっても大切なものです。」・・・「ナコンシタマラートでは今までおコメづくりを主にしてきましたが、最近はエビの養殖が大きな収入源です。海岸沿いのマングローブや水田は漁師や外部から入ってきた人たちによってエビ養殖地に変わりました。エビ養殖場からは有害な化学物質が海に流れ込んでいます。エビ養殖にはメリット、デメリットの二面があります。メリットは地域の人々の収入増をもたらしたということ、デメリットはナコンシタマラートの海岸や道路、マングローブなどの自然環境を破壊してしまったことです。以上で発表は終わりです。」
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[Download] PCCの生徒が作成した発表用ファイル(pdf:6.4MB)
後半あたりから、タイの上り回線の容量が小さく、不安定だったため、音声のみでつなぐ時間が多くなり、その音声もとぎれがちでとてもつらい状況でした。同じ発表をもう一度くり返すなど時間がかかってしまい、予定していた、日本とタイ相互のディスカッションの時間がほとんどとれなくて残念でした。
けれども、遠く離れた日本とタイの子供たちが、リアルタイムで相手とコミュニケーションをすることができ、国境を越えた環境問題をテーマとして話し合う機会を持てたことはとてもすばらしいことでした。日本で自分たちが食べているエビの養殖が、ナコンシタマラートのマングローブ破壊や海岸浸食の原因となっていることは日本の生徒たちにとって非常にショックなことであり、またタイの生徒たちは、環境破壊の実態を客観的に把握したり、エビ養殖が相反するメリット・デメリットを合わせ持った複雑な問題であることを改めて認識しました。また、地球地図を使って自分たちの国を紹介することは、母国や自分自身のアイデンティティを問い直したり、次世代を担う自分たちが何をしていくべきなのかを考えるよい契機になりました。

なお、PCCのホームページにたくさん写真が紹介されていますので、どうぞご覧ください。
○3月20日の本番のようす
○3月17日の予行練習のようす
●今回のプロジェクトを進めるにあたって
今回の「地球地図の学校」を準備にあたって一番痛感したのは、国と国の交流にはゆっくり時間をかけることが必要だということです。突然、海外の学校に交流授業をお願いしてすぐお話が通るということはほとんどありませんでした。直接電話やメールで直にやり取りができるようになるまでには、かなりの時間と熱意が必要かと思います。それから先も英語でのやり取りになり、タイも日本も日常語は母国語ですので、なかなかお互いの考えや気持ちが伝わりません。いくら名案があったとしても、それを相手方に納得してもらうのはなかなか大変です。こういった中では、食い違いがあっても、完璧でなくても、少しでも前に進めばよしとする、そういった心持ちが必要かと思います。
そしてまた、国の事情によって情報環境がとても異なるということです。日本ではインターネット回線がつながることを当たり前だと思っていますが、どこの国でも日本のように良好な情報環境が整っているわけではありません。電話やファックスが中断してしまうこともあります。
タイでは学校のインターネット・ネットワークを王室が管理していることもあり、短期間で回線を増設することはかなり難しく、当日の本番直前まで技術的な調整をするなど、できる限りのことをしましたが、結果として良好な通信をすることができませんでした。「地球地図の学校」の少し前に起きた台湾地震の影響で、太平洋の海中ケーブルが切断され情報環境が非常に悪い時期でもありました。こういった状況を想定して発表用ファイルを事前に送付したのですが、回線速度が遅く、ファイルをダウンロードするのに十時間以上というような、日本では想定外のできごとがたくさん起こりました。
(この後、PCCでは回線を増強して、新しいPCがたくさん設置された視聴覚教室を整備されました。おそらく「地球地図の学校」の際、うまくつながらなかったのでタイの先生もかなりつらく思われたのだと思います。私たちのプロジェクトが刺激になってPCCの環境整備が進み、プロジェクトが少しでもお役に立てたのならばうれしいのですが・・・。現在では非常に良好な情報環境の中、ウエブベースでの国際交流授業が行われているとのことです)

なお、当プロジェクトは、泰日工業大学講師の水谷光一氏(タイでのコーディネート・通訳・生徒のコーチなど)、フェリス女学院大学講師の内田奈津子氏(日本=タイ間でのコーディネート、情報環境の整備など)のご尽力により実現の運びとなりました。
また、TV会議システムはUICジャパン株式会社より無償でご提供を受け、活用させていただきました。
ここに御礼申し上げます。
文責:「地球地図の学校」事務局
<Nakhon Si Thammaratについて>

Princess Chulabhorn’s College (プリンセスチュラボーンズカレッジ)のあるNakhon Si Thammarat(ナコンシタマラート)市はタイ南部第二の都市で、経済的中心地。ナコンシタマラート県の県庁所在地(ムアン)でもあります。ナコンシタマラートとはサンスクリット語で「正法王(ダルマラージャ)の治める都」という意味で、古くからインドと中国をつなぐ海洋交易の中継地として栄えました。
日本人にとって馴染みの深い山田長政(天正18年- 寛永7年。江戸時代前期にシャムの日本人町を中心に東南アジアで活躍した人物)の終焉の地(当時の地名はリゴール)としても知られています。ナコンシタマラートはタイ南部の仏教の拠点で、仏教の寺院がたくさんあり、タイの人々も「一生に一度は訪れたい」と言う、大きな仏塔のあるマハタート寺院(ワット・プラ・マハタート)があります。寺院の前の道は遠く離れたバンコクまで続いているそうです。
沿岸でのエビ養殖が盛んで、米国をはじめとして日本へもたくさんのエビが輸出されています。
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